研究概要Research

固体に代表される凝縮体では無数の原子(電子とイオン)が相互作用しており,個々の構成要素の総和としてではなく,系全体として,思いもよらない協奏的な現象が発現します.本拠点は,理学部,工学部,フロンティアセンターの3キャンパスの教員6名による密接な共同研究をもとに超伝導・磁性・金属絶縁体転移などの物理現象を研究対象とし,そこで重要となる,物質の局所構造(鍵となる原子と周辺の原子配列およびその運動)と機能発現との相関を解明することを目的としています.純良単結晶育成,高圧合成,ナノ構造物質合成などの技術を用い,重い電子系の超伝導やトポロジカル絶縁相,量子臨界現象,軽元素での磁性や超伝導など,重要な物理現象を発現する新物質群(ガコ状ホウ化物を含めた希土類化合物,ナノ空間物質など)の良質な試料を合成します.そして,これらの極低温下での物性測定と,局所構造を微視的に解明することの出来る量子ビーム(中性子,ミュオン,放射光X線)実験を行います.これにより局所構造と物性との相関に関する広く詳細な知見を得て,協奏的な物性発現の本質を理解します.

ニュースNEWS

2021.04.14
伊賀文俊教授らの近藤絶縁体の強磁場における異常金属状態の論文がNature Physicsに出版されました.
2021.03.03
中野岳仁准教授が編集長を務める日本中間子科学会誌「めそん」53号が発行になりました.
2021.02.28
中野岳仁准教授による配列アルカリ金属クラスターの反強磁性相を量子ビームマルチ利用により研究した成果の解説論文が発表になりました.
2021.02.26
日本原子力研究開発機構の研究用原子炉JRR-3が運転再開しました.おめでとうございます.本研究拠点メンバーも1つの分光器の管理・運営に携わることが決定しています.
2021.02.05
伊賀文俊教授らの近藤絶縁体の量子振動に関する研究解説記事が日本物理学会誌に発表になりました.
2021.01.14
中野岳仁准教授が共同研究に加わっている有機強磁性体の論文が発表になりました.
2020.12.08
大山研究室修士2年の山本隆文さんが「14回 物性科学領域横断研究会(組織委員長:福山 秀敏)」において,若手奨励賞を受賞しました.40人の発表から5人の受賞ですから,修士学生での受賞は快挙です.
2020.10.22
中野岳仁准教授が共同研究に加わっているNaイオン電池候補材料の負ミュオンスピン回転の論文が発表になりました.
2020.10.09
横山淳准教授と東北大金属材料研究所などの共同研究による論文が発表されました。擬カゴメ格子化合物の特異な秩序相の性質を明らかにした成果です。
2020.08.25
中野岳仁准教授が編集長を務める日本中間子科学会会誌「めそん」52号が発行になりました.