研究概要Research

固体に代表される凝縮体では無数の原子(電子とイオン)が相互作用しており,個々の構成要素の総和としてではなく,系全体として,思いもよらない協奏的な現象が発現します.本拠点は,理学部,工学部,フロンティアセンターの3キャンパスの教員6名による密接な共同研究をもとに超伝導・磁性・金属絶縁体転移などの物理現象を研究対象とし,そこで重要となる,物質の局所構造(鍵となる原子と周辺の原子配列およびその運動)と機能発現との相関を解明することを目的としています.純良単結晶育成,高圧合成,ナノ構造物質合成などの技術を用い,重い電子系の超伝導やトポロジカル絶縁相,量子臨界現象,軽元素での磁性や超伝導など,重要な物理現象を発現する新物質群(ガコ状ホウ化物を含めた希土類化合物,ナノ空間物質など)の良質な試料を合成します.そして,これらの極低温下での物性測定と,局所構造を微視的に解明することの出来る量子ビーム(中性子,ミュオン,放射光X線)実験を行います.これにより局所構造と物性との相関に関する広く詳細な知見を得て,協奏的な物性発現の本質を理解します.

ニュースNEWS

2024.01.18
岩佐和晃教授らによる,カイラル対称構造をとるY3Rh4Ge13の超伝導に関する研究論文が出版されました.
2023.08.02
中野岳仁准教授らによる,CsO2のp電子の磁気秩序に関する研究論文が出版されました.本研究拠点メンバーが運営に参画しているJRR-3 T1-1ビームラインを用いた研究成果です.
2023.07.01
横山淳教授が共同研究に参画しているCeCoIn5の異常超伝導相(FFLO相)に関する研究論文が出版されました.
2023.06.05
本研究拠点メンバーが運営するJRR-3 T1-1ビームラインのホームページが開設されました.
2023.05.23
岩佐和晃教授と桑原慶太郎教授らによNd3T4Sn13 (T = Rh and Ir)における構造相転移と磁性の研究論文が出版されました.本研究拠点メンバーが運営するJRR-3 T1-1ビームラインなど量子ビームを駆使し,本学大学院生が主体となって得られた成果です.
2023.01.10
岩佐和晃教授と横山淳教授らによるCe3Rh4Sn13のカイラル構造相で発現するトポロジカル電子状態がもたらすWeyl–Kondo半金属を明らかにした研究の論文が出版されました.
2022.11.29
横山淳教授らのCeCoIn5の超伝導状態に関する研究の論文が出版され,プレスリリースが行われました.
2022.07.07
中野岳仁准教授らのLiイオン電池材料のミュオンスピン回転緩和に関する研究の論文が出版され,プレスリリースが行われました.
2022.06.07
伊賀文俊教授らの近藤半導体SmB6の超強磁場による研究の論文が出版されました.
2022.05.17
横山淳教授と研究室学生が原子力機構との共同研究協定に基づき参加した強磁性金属の光電子分光研究プロジェクトの成果が出版されました。